2006-05-16 紐育対東京 帝都物語/荒俣宏を読む。仰々しいタイトルと映画化されたあのジャケットが鮮烈過ぎて敬遠していたのだけれどこれは読み始めたらおもしろい。 幕末後近代から現代にかけて紆余曲折しながら形成されてきた東京の変遷を風水や地政学や陰陽師や戦争や革命や天災などの社会的イヴェントと絡めて論じるSF大作。僕は荒俣氏を日本のレム・コールハースと言ってよいと思いました。都市を舞台とした小説として極めて完成度の高い作品であり、建築や都市を学んでいる人には必読の書である。