2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

浜森

名古屋の設計事務所勤務のS氏と豊田市美術館へ。 すばらしきモダニズム。浜松にて秋野不矩美術館へ。 仕上げ材への執着心がものすごい。細部へのこだわりが内部仕上げから外部仕上げ、外構、地業にまであらわれていて「建築」を構成する各要素の密度を高くし…

初近鉄

夜行バスで名古屋へ。 朝一番の近鉄電車で宇治山田駅に到着。お伊勢参り。初めての伊勢は平日ということもあり人がまったくいない。自分対自然という自然信仰と関わり深い神道の聖地を体験するには絶好の環境でした。外宮(げくう)から内宮(ないくう)へは…

小口

模型を作り始めるアフター5。きれぎれ/町田康を読む。 帯に町田節爆裂とか書かれていてまさにそのまま、爆裂。 一度くらい読んだくらいでは内容を正確に把握できないような内容だけれど、きっとこの歌のようなリズムを楽しむことが肝なんではないだろうか。…

出張

新潟へ。ここのところ新潟へ行く機会が多いのですが、今回はホストのご厚意で遊水館と潟博物館のまわりをぐるっと一回り。数年前訪れたときとは異なる印象をうける。特に内部空間のダイナミズムについて語られることが多い遊水館はそのヴォリュームの扱い方…

ダンDAN壇

壇/沢木耕太郎を読む。主に「火宅の人」において不遇の人とされていた壇一雄夫人の視点によって語られるもう一人の壇一雄に関する著。この本の著者は沢木耕太郎だが、この本の特徴はあとがきにもあるように四人称という極めて特異な語り口にある。読み始める…

もし家を建てるなら

日本の造園技術に借景というものがある。 「よく衝突しないもんだな」と思いながら眼下の何千という自動車の往来をぼんやりと眺める導入部をもつ吉田小説のかんじとかLost In Translationの雰囲気とか最近流行の逆ティルトを用いた模型風都市俯瞰写真とかそ…

昭和彷徨

陰翳禮讚/谷崎潤一郎(1933)、細雪/谷崎潤一郎(1948)を読む。 そして堕落論/坂口安吾(1946)→火宅の人/壇一雄(1975)→斜陽/太宰治(1947)を読了。 無頼派を流しました。建築家J.Nouvelが援用するという「陰翳禮讚」は建築的視点が随所に散りばめられており、さし…