トロッケン・モンタージュ・バウ

kr22006-01-26

「建築の生産とシステム/内田祥哉」を読む。

東京大学の教授を退官する際に行われた最終講義をまとめた本。
近代以降の建築の成り立ち方を的確に、そして正確に記したものであり、建築(建設・施工)初心者にとって、建築の構成の体系的な理解を促す勝れた書物である。現在、新建材といわれている多くの建築材料の出自に対する理解が得られ、非常に勉強になる。
ちなみに、現在壁面下地に使われている最もポピュラーな建材である軽量鉄骨(LGS)は、Light Gage Steelの略だったり、和室ではなぜ床仕上げの前に巾木をつけるのか、等、些細なことではあるが、基本に基づいた知識が得られる。

現在、アリストテレスを勉強中。