空を切り取る

立川へ。
時間が無く、昭和記念公園には立ち寄れず。。

国立駅前のヴィスタはパリやバルセロナのそれと似通ったスケールを持っていて、景観論争が巻き起こるのもうなずける。逆にいえば、これだけコンテクストが強い街路や街並みがある、という建築設計においてはネタの宝庫のような環境にありながらも自己主張的なヴォリュームと匿名的外装材を備えた集合住宅を設計してしまう建築側の怠惰もしくは建築を取り巻く社会の構造を嘆きたい。一方で、そういった構造を逆手にとる知恵のある建築家が現れて世界が綺麗な建築だらけになることを望みつつもまたそれでもつまらないし、仮にそうなった時に我々はそれと相反するものを望むのだろうなとも思う。難しい問題だ。

東京のターミナルではない駅ホームの多くは野ざらしであり、街との一体感があって好きです。この高さがビル4階建程に位置するホーム空間というものは、なかなか日常的に獲得することができない空間体験であり広告板などが無いならなおさら非日常感を感じられてたまらない。